2017年6月6日火曜日

生まれる

月あかりがまぶしい夜12時頃、2人で寝ながら月明かりを見たその直後、陣痛がやってきた。測るともうすでに5分間隔。
波のように押し寄せる陣痛の痛みは想像を超えていた。
旦那さんが渡辺助産院に電話をしてくれ、深夜2時頃に到着。そして、痛いお腹をかかえながら分娩室へ移動した。

最高潮に痛みが押し寄せる。痛みは目から逃げるというアドバイスをもらい、必死に目をあけながら、ふーふーと深呼吸をする。あれほど逆子を治したいと必死だったのに、やっぱり帝王切開でもよかったかも、と思ってしまうくらい痛い。止められない痛みは容赦なくやってくる。お腹でがんばっているあーちゃんに声をかけながら、その存在があったからがんばれた。旦那さんはずっと手を握ってくれていたけど、後から聞くと骨が折れそうだったと言っていた。

気が着くと朝が来ていた。
子宮口が全開になり、永遠に続くと思った陣痛から解放される時がきた。あと少しで赤ちゃんと会える。部屋へ移動し、ベットの上で旦那さんがあぐらをかいて、私は頭をその膝の上に。初夏の朝日がピンク色のカーテンからこぼれ、やさしい光が満ちる。

7時8分、産声が聞こえた。
お腹から出てきたのは、2650グラムの小さな小さな女の子だった。
お腹がつきでていて、会う人みんなが男の子と予想していたけど、私の最初の予感は当たっていた。

あーちゃん、ようやく会えたね。
生まれてきてくれて、本当にありがとう。